「同人ゲームプレイ記録」は番外編もやります。本編の更新あってこそなのはわかっていますが……
基本的に作品内の画像やスクリーンショット等を出しませんが、文章にはいくらかのネタバレ要素を含む場合があります。ご注意ください。
というわけで、今回の作品は、「また逢う日を楽しみに-Full Voice Edition-」(筍lavoratore)です。
なぜ番外編なのか。それは、この作品が僕の初のスクリプト参加作品だからです。コミティアで出会ったわけではないというのもありますが。
ボイスのテンポ
これは景明が顕著でしたね。声という現実の武器は、物語という別現実では諸刃となると僕は考えています。
以前に書いたように、ボイスは間を定めますが、同時に語りの速さも抑揚も定めます。これらは間と比べて当たり前のことのように思われたので特筆してはいませんでしたが、ボイスありきではなかった作品にとって、これらを定めるというのは多少の冒険ではあるはずです。特に、ボイスの無いほうですでに一定数の認知が得られている場合には。
強調は多用も寡用もしないこと。書くは易いがなんとやら。僕は寡用でした。本作は適用だと感じました。
ボイスのグループ
これは紅世でしょうか。彼女は確か本来の容姿は大人の女性だったのが少女にされてしまっていたのだと思うのですが、登場人物の中で明確に“無理”が伝わってくる声で、慣れるのにけっこうな時間を要しました。彼女には本来の姿の声があって、それが体と同じように無理やり押し込められてしまっている。そう考えることで自分の中で納得を引き出したのですが、他の登場人物の声がはまっている中ではやはりよくない方向に際立っているように感じました。大人の紅世が出てきたら、この感覚は変わったのかもしれません。
背景が背景なだけに、彼女の声は探すのが難しそうではあります。サブキャラクターであることもそれに拍車をかけるでしょう。けれども、同じグループの声であると思えたなら、この物語の登場人物としてさらに自然で確かな存在感を得たのかもしれないとも思うのです。
自分が参加した作品は、それがたとえシステムスクリプト参加でしかないとしても、甘い耳目で触れてしまいそうになってしまいます。だからこそ、上ではできるだけ甘くならないように書きました。
とはいえ、シズのアレな発言や氷川が登場した時などは「始まったわね」と笑いながら進めましたし、グラフィックは調和がとれていてきれいだと感じましたし、ああでもやっぱり景明ですよもう景明、とにもかくにも景明が悪い(悪いわけではない。悪いけれど)。冷静に見られないくらいには好みの性質を持っている登場人物です。上のひとつめのほうは景明のせいであっまあまになってしまいそうでした。
以上、「また逢う日を楽しみに-Full Voice Edition-」のプレイ記録でした。
本編の次回は「キョンシー×タオシー」(電動伝奇堂)のプレイ記録をお届けします。すでにプレイしているのですが、それからけっこう間が空いたため、再プレイする予定です。
ではまた!