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“冷酷な春”という言葉が生まれた。

すべての人間は永遠に動き続けなければならなくなった。

 

もし止まってしまえば、永遠に動かない“人柱”となってしまう。

人間は疲労に打ち克てない。

ならば、誰もが絶えてしまうはずだった。

だが、そんな世界を、少年と少女が歩き続けていた。

 

“永遠に動き続けられる身体”を得て、どこまでも続く歩み。

しあわせな不変のように感じられるそれが、永遠を訊いてくる。

 

いつまでも、どこまでも、進み続けよう。

二人の、そしてまた二人の答えを、世界に届けるまで……