TOP > NEWS & BLOG > 雪原たかし > 同人ゲームプレイ記録 No.11 「Eidola#Holic -夢幻影共依存症-」

同人ゲームプレイ記録 No.11 「Eidola#Holic -夢幻影共依存症-」

 コミティア124で出会った作品たちのプレイ記録というか報告というか感想というかなんというかの「同人ゲームプレイ記録」は第11回へと参ります。これで前半が終わることになります。えらく長い前半でしたね……

 各作品の記事においては基本的に作品内の画像やスクリーンショット等を出しませんが、文章にはいくらかのネタバレ要素を含む場合があります。ご注意ください。

 というわけで、今回の作品は、「Eidola#Holic -夢幻影共依存症- Vol.1」(Dreamer Eater)です! 

 

 

 


 

 

 

 

章単位はやはり僕には合わない

 本作は推理と存在の謎とで構成されています。前者は書くまでもないでしょうが、後者はドリィのことです。

 はっきり書きますと、それなりの難があるような物語でした。1話めは推理が味気なく、2話めは展開が悪い意味で読めないために僕の中で現実とはなりませんでした。起こっている出来事はそれぞれに劇的でも、それらが劇へとまとまってはいない。そう感じたため、意識が物語ではないところへ逸れてしまいそうになるのを留めるのに集中を割くこととなりました。

 それでも、本作は興味を惹く要素がまだあります。存在の謎。ドリィのことです。僕はそれを楽しもうと考えていたのですが、それはまだ叶いません。

 そうです。本作はVol.1、つまり途中で終わるのです。

 単発の出来事を集めたものだけならば、章単位であることが有利に働くとも思うのですが、明らかに長く横たわるなにかがあることを知ってしまうと、恵方巻のように、途中で切ること、切られることをどうしても拒みたくなってしまうんです。「長く横たわっていた」というように後からそうわかるぶんにはその限りではないのですが。

 

 

 


 

 

 

 

 物語の世界は自由であってもいいけれど、無法だったら寄り付き難い。奇妙・大胆な言動も、理由を貼り付けておけるならば、ただの現実となってくれる。物語のことは、これからもずっと考え続けることになるんでしょう。

 なお、本作はVol.2が出たそうで、そこではどうも夢乃や上記の謎について明らかになるところがあるようです。もしかしたらセットでプレイすれば見方が変わったかもしれませんね。

 以上、「Eidola#Holic -夢幻影共依存症- Vol.1」のプレイ記録でした。

 次回は「西暦2236年 -Universal Edition-」(Chloro)のプレイ記録をお届けします。

 ではまた!

雪原たかし  2020/02/12